<2007.7.8> 高速を駆け北へ

・・・曇り・・・

”そろそろ始めんとまずいかなぁ?”
”うん 何しに行ったと言われかねんでねん。。”

既に陽は頭の上に位置し 渓間を覆う厚い雲の切れ間から 時折強い日差しを届けて来る それにしてもどれだけ
此処に座り込んで居たんだろう? そもそも空模様を見極めながらの出発は 街に活気が戻りつつある朝遅くで
諸般の事情により夜駆けが叶わぬ 釣友の迎えを待ち 近くのインターから高速に跳び乗り乗り継いで北へと向い
サラサラと流れ下る流水を前にしたのは およそ二時間半ばかり後の事だった

さぁ遣るかぁ。。。。おっと最後にもう一本(^^;

奥には抉れて深く 如何にも大物が?

この魔力に魅せられて次々と引き抜かれ
新たな人工物も増えている様だ 完成後間もなく一年も経っていない? 巨大なコンクリート隗が谷間を塞ぎ
乗り越すには苦労が要った 這い上がりルート選定に入るが ロープを用いる程ではなく 崩れ易そうな斜面を
”落ちて沈すると ちびたいでやだねん” 等と軽口たたきあいながらへつって行く おそらく最近まで工事の
手が入っていたのだろう まして普段から魚影が濃いとは言えないこの流域 その先に人の痕跡踏み跡は残らない
釣友は今回ルアーで攻め 小さなポイントも丹念に探っていく おそらく此処の天然岩魚はルアーを目の当たりに
したのは初めてなのだろう 反応はすこぶる強く 渓中の岩魚が野次馬化して 様子見に出るようだ?
アクションを眺めながら 咥え様と追尾し咥えそこなったドジや 早い引きに追いつけないのろま等と 結構愉快だ

行き止まりの壁下 浅いプールでも餌への反応は鈍い 此処は場荒れを避けルアーにチェンジすると 其処からが
入れ掛り状態と成った 何処にそれだけの岩魚が潜んで居たか位の しかし上がるサイズは皆 七寸前後ばかりと
もひとつ物足りなさを感じながらも次々と

”ええええい 神妙にせぃ”
”人相書き(魚相?) 残したら自由にしちゃるでぇ”
”くらぁ 無駄な抵抗は よ〜せ〜ぃ”

二人の騒々しい撮影会は 何時までも渓間に響きつづける

小さなポイントも丹念に

餌でのもの 白斑が大きめか?

これよりちびっと大き目が多かった

                                                    oozeki